プール施工で贅沢を日常に。| ISLAND POOL (アイランドプール)- 石川企画合同会社

2025.01.24

プールの水質管理はこれだけ見て!メンテナンスとトラブル対処法

プールの水質管理は、利用者の健康と快適さを保つために不可欠です。

水質の適切な管理を行うことで、感染症のリスクや健康被害を減らすことができます。

また、水質を維持することでプールの耐久性も向上し、長期的なコスト削減につながるのです。本記事では、水質管理の重要性とその具体的な方法について解説します。

プールの水質管理は利用者の身体を守るために重要 Pool-Water-Quality-Management-Clearwater

プールの水質管理が重要な理由は以下の3つの通りです。

  • 健康を守るための水質管理
  • 美しい水質がもたらす快適さ
  • プールの耐久性を向上させる効果

それぞれ詳しく解説します。

健康を守るための水質管理

プールの水質管理は、安全に楽しむために欠かせないものです。特に、細菌やウイルスは、不適切な水質管理により増殖します

残留塩素濃度(水中に残っている塩素の濃度)を0.4~1.0mg/Lの範囲内に保つことで、これらの病原体を効果的に除去可能です。

また、pH値が適切な範囲(5.8~8.6)に維持されていないと、皮膚や目への刺激を引き起こす可能性があります。これらの基準を遵守することで、利用者の健康を守ることができます。

美しい水質がもたらす快適さ

水の透明度や清潔感は、プールの快適さに直結します。透明で美しい水は、利用者に安心感を与え、泳ぐのがより楽しく感じます。

一方で、水が濁っていたり異臭がある場合、利用者は不快感を覚えるでしょう。

水を清潔に保つには、適切な塩素剤の使用はもちろん、ろ過機の導入を検討することが大切です。

ろ過機の基本や利用するメリットについては、以下の記事で解説しています。

関連記事:プールろ過器の役割と選び方|メリットや水質維持のポイントを解説

プールの耐久性を向上させる効果

水質管理はプール本体や配管設備の寿命を延ばすうえでも重要です。

不適切なpH値や残留塩素濃度は、配管や設備を腐食させる原因となります。

一方、アルカリ性に偏ると、塩素の殺菌効果が低下し、衛生管理が難しくなります

このため、定期的な水質検査と適切な薬剤を使用しながら、正常な水質を保ち続ける必要があります

プールの水質基準と検査方法

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公共プールの水質は法令で定められた基準に基づき、適切に管理する必要があります。

厚生労働省や文部科学省の基準では、pH値、残留塩素濃度、濁度などが主要な評価項目です。

これらの基準を満たすことで、利用者の健康を守り、安全な環境で泳ぐことができます。とはいえ、家庭用として利用するプールには法令や基準に基づいた管理は必要ありません。

しかしながら、規定や基準をしっておけばご自宅でも適切な水質管理が可能になります。

ここからは、具体的な水質基準と検査方法について解説します。

水質基準とは?主要な評価項目を解説

水質基準は、プールの衛生状態を保つための指標です。主要な項目には以下があります。

  • pH値:5.8~8.6(適正範囲)
  • 残留塩素濃度:0.4~1.0mg/L
  • 濁度(どれだけ濁っているかを数値化した指標):2度以下
  • 過マンガン酸カリウム消費量:12mg/L以下

水質管理を行う方法は「塩素で殺菌してろ過をする」というのが基本ですが、基準値に合わせていくことが大切です。

これらの項目を定期的に検査することで、プールの安全性と快適さを確保できます。

参考:遊泳用プールの衛生基準について

自宅プールに必要な水質検査の手順

プールで快適に遊ぶには、自宅プールでも水質検査は欠かせません。必要な検査項目は、前述したpH値、残留塩素濃度、濁度です。

検査をする際は、市販や業務用として販売されている検査キットで簡単に検査できます。

デジタル測定器を使用するとさらに詳しく調べることもできますし、詳細な検査は以下の手順で実施します。

  • サンプルを採取する
  • 測定器や試薬で各項目をチェックする
  • 基準値を超えている場合は、適切な薬剤を使用して調整する

これらを日常的に行うことで、プールの衛生状態を維持できます。

定期的な検査を怠った場合のリスク

水質検査を怠ると、細菌の増殖や藻の発生が進行し、利用者の健康を脅かす可能性があります。

また、腐食や配管の詰まりにより、機械設備寿命が短くなるリスクもあります。

定期的な検査とメンテナンスを怠らないことが重要です。

水質管理に必要な道具とメンテナンス方法

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適切な水質管理には、薬品やろ過機などの設備を活用し、日々のメンテナンスを行うことで、プールの清潔さを保つことが大切です。

ここからはプールの水質管理に欠かせない塩素剤とろ過機について解説します。

水質管理に欠かせない塩または塩素剤

塩水プールには塩を投入、塩化ジェネレーターで塩から塩素を生成して殺菌できます

塩素材の投入は不要で安全、経済的、塩素臭もありません。塩素剤には、粉末、液体、タブレットタイプの3種類があります。

それぞれに特徴があり、用途に応じて選択します。太陽光で分解されてしまう為、毎日水質検査と塩素の投入が必要なので、塩素だけでの管理はあまりおすすめできません。

自動で水をろ過するろ過機

ろ過機は、水中の汚れや異物を取り除くための重要な設備です。ろ過機のフィルターは定期的に清掃し、目詰まりを防ぐ必要があります。

また、逆洗(バックウォッシュ)を行うことで、ろ過機に溜まったゴミを排出し性能を維持できます。

適切な管理により、プール水の透明度を保てます。ろ過機については、以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:プールろ過器の役割と選び方|メリットや水質維持のポイントを解説

トラブルが起きたときの対処法

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プールの使用中に発生するトラブルは、迅速な対応が求められます。

ここでは、代表的な水質トラブルとその解決策を具体的に解説します。

水が濁ったり色が変わった場合の対応

水が濁ったり色が変わる原因には、単純に砂や土の混入、水中の成分や管理不足が関係しています。

また、適切なろ過装置が機能していない場合も、水質の変化を引き起こします。

解決方法としては、「薬剤を投入して水質バランスを調整する」「ろ過機を清掃・点検する」「水の入れ替え」が効果的です。

残留塩素濃度が低下した場合の対処法

残留塩素濃度の低下は、水温が高くなったり、直射日光を長時間浴びることで塩素が分解するために起こります。
夏は塩素が消費される速度が早くなるため、濃度を保つことが難しくなることも原因の一つです。
塩素プールは毎日、濃度の確認と調整が必要です。再度、塩素プールはおすすめしない。塩水プールはこのような手間もない。

プール内に藻が繁殖したときの対処法

プール内に藻が繁殖するのは、主に水温が高い環境が続き、塩素濃度が不足している場合に起こります。

さらに、循環装置が不十分に稼働していることで水流が弱まり、藻が成長しやすい環境が形成されることも要因です。

このような状況を未然に防ぐには、定期的な塩素濃度の管理と循環システムの確認が欠かせません。

もしも藻が発生した場合でも薬品で除去が可能です。プールの正しいメンテナンス方法については、以下の記事を参考にしてください。

参考:自宅プールはどんなメンテナンスが必要?季節ごとのメンテナンス方法や注意点を解説

ぬるぬるした感触がある場合の改善方法

プール内にぬるぬるした感触が発生するのは、水中にバクテリアが繁殖したり、藻が成長することが原因です。

この問題を解決するには、ポンプを適切な時間稼働させてバクテリアや不純物の発生を防ぐ必要があります。

プールの水質を維持するための定期的なメンテナンス方法

プールを清潔で安全に保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。チェク項目定期・季節ごとの作業について解説します。

水質チェック項目

水質チェック項目は以下の通りです。

  • pH値の測定:5.8~8.6の範囲を維持する
  • 塩素濃度の測定:0.4~1.0mg/Lを目標値にする
  • 記録の徹底:測定結果を記録し、異常が発生した場合に対応しやすくする

専用キットを活用すれば、簡単に測定可能です。

季節ごとに行う水質管理

夏はプールの使用頻度が高まるため、汚れるかと思われがちですが、隅々まで水が循環されることで、水質維持に役立ちます

使用中の水は常に循環しているため、ろ過システムの動作確認と定期的なフィルター清掃を行い、衛生的な状態を維持します。

また、プールの水が溢れるほどの大雨が降った場合には、雨水がプールに混入することでpH値や塩素濃度が変化することがあります。

そのため、大雨後は水質チェックを行い、必要に応じて塩や水質調整剤を投入してください

冬はプールの使用頻度が下がるため、適切な対応を取ることでメンテナンス負担を軽減できます。プールを「水を残したまま観賞用として維持する」か「排水して保管する」かでそれに合わせた対策を取ります

水を残す場合は、冬用の薬品を投入し、ポンプを停止しながら水質を維持することも可能です。また、薬品濃度を調整し水風呂などとして活用できます。

排水する場合は、配管やポンプ内に水が残らないよう、凍結防止措置を徹底します。

特に寒冷地では、凍結による配管の破損を防ぐため、すべての水を抜き取り、乾燥させることが重要です。

また、排水後のプール表面には防水シートやカバーを掛けて、冬季中の劣化や汚れを防止しましょう。

まとめ

プールの水質を良好に保つためには、水質チェックと定期的な清掃が欠かせません。

トラブルが発生した場合には、迅速に原因を特定し、適切な対処を行うことが重要です。

また、季節ごとに異なるメンテナンスを実施することで、安全かつ快適なプール環境を維持できます。

弊社「ISLAND POOL」では、施工から定期的なメンテナンスまで、包括的なサポートを行っております

自宅プールの導入が初めての方でも安心・安全にご利用いただけるよう、他社にはできないご予算に合わせた設計や、お庭に合わせた最適な設計を提供しております。

自宅プールの導入をご検討の方は、まず一度弊社にご相談ください。料金・施工品質・サポートともに満足いただけるサービスを提供いたします。

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